サッカー全国高校選手権青森山田のギニュー特戦隊パフォーマンスについて考える

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第98回全国高校サッカー選手権大会は13日、決勝戦が開催され、静岡学園(静岡)が青森山田(青森)を2点ビハインドから3点を取る見事な逆転勝利を収め、24年ぶり2度目の初の単独優勝を果たしました。

この高校サッカーでひとつ話題となったのは、12日の準決勝で青森山田の選手がゴール後のパフォーマンスで人気漫画「ドラゴンボール」のギニュー特戦隊のポーズをしたことを、青森山田の黒田剛監督がカミナリを落としました。

サッカーの第98回全国高校選手権は13日、埼玉スタジアムで決勝が行われ、青森山田と静岡学園が対戦する。青森山田の黒田剛監督は12日、東京都内での調整後に報道陣の取材に応じ、準決勝の帝京長岡戦(11日)で3年生5人が行った人気漫画「ドラゴンボール」に登場する「ギニュー特戦隊」のパフォーマンスに対し、カミナリを落としたことを明かした。

https://mainichi.jp/articles/20200112/k00/00m/050/273000c

毎日新聞2020年1月12日 22時15分

サッカーにおけるゴールパフォーマンスとは

サッカーの試合の際にゴールを決めた後に喜びを表す表現方法です。

FIFAの競技規則では 「得点時の選手によるパフォーマンスは過剰であってはならない」と定めていますがパフォーマンス自体は警告の対象ではありません。

ただし、以下のような場合は警告の対象となります。

・「 相手に対し挑発的な態度を取る 」

・「 得点後に周辺のフェンスによじ登る 」

・「 ユニフォームを脱ぐか、頭部をユニフォームで覆い隠す 」

・「 頭部を覆面か、それに類似したアイテムで覆い隠す 」

ゴールパフォーマンスの種類としては次のようなものがあります。

イギリス動物学者であるデズモンド・モリス1983年に出版した著書『サッカー人間学-マンウォッチング2』の中で、ゴールパフォーマンスの基本的なパターンについて以下のものを挙げている。

全力疾走

得点者がピッチを駆け回る表現。試合の進行により抑圧されたエネルギーを、得点を挙げた本人が全力疾走することで和らげる狙いがあり、「両腕を高く突き上げる」や「飛び跳ねる」や「チームメイトが祝福のため追走する」などの行為を伴う場合もある[19]

片手を使った表現

片手を頭上に突き出す表現としては人差し指を突き出すパターン[20]、手の平を伸ばす敬礼風のパターン[20]、握りこぶしを突き出すパターンなどがある[20]

両手を使った表現

両手を広げたり頭上に突き出す表現は最も一般的な表現方法とされる[20]。両手を頭上に突き出した選手が飛び上がれば得点者の存在を相手により大きく誇示することが出来る[20]。この他には、膝から上体を後方に反り返して両手を突き上げるパターン[20]、両手の人差し指を天に向けるパターンなどもある[21]

ジャンプ

ピッチを疾走する際に伴う表現。これに「片手の拳を振り上げる」や「両手を高く挙げる」などの動作が伴うが、前者にはボクサーパンチを見舞うような動作を行うことで、後者には自分の身長の2倍近く高く見せることで、相手に対して圧倒的な力を誇示する狙いがある[20]

ダンス

表現手法としては変則的なもので、先住民による戦勝の儀式を模したもの、駆け足による足踏み、両足を小刻みに動かしてステップを踏むものなどのパターンがある[20]

抱擁

得点者に他の選手が駆け寄り抱きしめる表現[22]。得点者の脚に抱きつくパターンや[22]、得点者に抱きつく勢いが余ってピッチに転倒させるパターン[22]、得点者の髪の毛をかき乱す[23]、倒れている選手を集団で抱き上げて抱擁するなどのパターンもある[23]。こうした表現には他の選手も次々に加わり、互いの肩に手を回し大きな集団を形成する[22]

接吻

得点者の額や頬に唇を接触させる表現[23]。文化圏によっては男性同士でも親愛の情を示すスキンシップとして認知されている場合もあれば、タブー視される場合もある[23]

背中を叩く

集団的な抱擁の一種であり、頭を軽く叩くなどの動作も加わることが多い[24]。大人が子供に対してからかい半分に行う動作に類するが、やや盛り上がりに欠ける行為とも評される[24]

握手

儀礼的な表現。身体接触を伴うパフォーマンスが行われるようになった後も、完全に影をひそめた訳ではなく、得点を挙げた側の選手が試合が再開されるまでの間に互いに握手を交わす光景が見られる[24]

wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9

プロ選手によるパフォーマンス

マルコス・ジュニオール(横浜FM)

漫画ドラゴンボールの大ファンとして知られるマルコス選手は「元気玉」「気円斬」などのパフォーマンスを披露する。

中村憲剛(川崎F)

ゴールパフォーマンといえば川崎フロンターレの中村憲剛選手が有名です。

テレビ朝日の「やべっちF.C.」で大人気の企画「デジっち」にて毎年今年のゴールパフォーマンスを披露している。

年度パフォーマンス元ネタ
2014SKP14(すきっ歯14)SKE48がモチーフ。14は背番号。
2015両手で四角くフレームを作るポーズ雑誌『サッカーマガジンZONE』で掲載されていたポーズ
2016ウーイェイ![17]お笑いコンビスマイルのウーイェイよしたかのギャグ。理由は顔が似ているから。
2017ジャスティス![18]芸人サンシャイン池崎のギャグ
2018BKB(僕、川崎のバンディエラ) ヒィーーーアッ[19]芸人バイク川崎バイクのギャグ
2019イヤァオWWE所属のプロレスラー中邑真輔の入場パフォーマンス。理由は「なかむら」繋がり。

クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)

キリアン・ムバッペ(PSG)

高校サッカーにおけるゴールパフォーマンスの是非

競技規則から考えれば、今回の青森山田の選手によるゴールパフォーマンスは過剰であるともいえず悪いことではないと考えます。

ただし、プロの選手であればゴールパフォーマンスでエンターテイメントして会場を盛り上げることも必要とされますが、一生に一度の真剣勝負である高校選手権という舞台ではある種エンターテイメント性は求められておらず、「泥臭さ」「誠実さ」が観客の共感を得られるため、今回のパフォーマンスは「悪いことではないがやる必要があるのか?」と感じてしまいます。

見る人からすれば「ふざけている」「悪ノリ」「挑発している」と捉われかねません。

もちろんゴールを決めたい際に心から喜びのこもったガッツポーズであればよいかと思いますが人を集めてまでのゴールパフォーマンスについては一考が必要かと感じました。

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